トクトクきっぷの旅【3】

青春18きっぷでの津山線 〜 因美線 〜 山陰本線の旅”
―冬の日本海温泉海の幸 を求めて―

日程 : 2013年3月16日()〜17日()

(参加者の投稿から編集)
【あしあとの概要】
 3月16日〜17日トクトクきっぷの旅3回目、青春18きっぷを使って山陽線〜播但線に乗り継ぎ、竹田駅にて途中下車、”天空の城” と呼ばれる竹田城跡に登りました。
下山して同駅から和田山へ向かい、そこで山陰本線に乗り換えて玄武洞駅でふたたびに途中下車、城崎温泉につかり、また山陰本線で初日の最終駅である諸寄駅下車してユースホステル諸寄荘に到着。夕食は日本海の海の幸を腹いっぱい食べました。
 翌日は諸寄駅から岩見駅まで乗車して浦富海岸経由で岩井温泉(町営ゆかむり温泉)につかり、鳥取より因美線に乗り智頭にて途中下車し因幡街道の宿場町を歩き津山を経て帰ってきました。
男6人の珍道中でしたが2日間楽しい旅ができました。
初日 岡山発〜山陽線〜播但線 竹田駅
 中庄駅より山陽本線、播但線の鈍行を乗り継いで竹田を目指す。
参加者は男6人。播但線は竹田城址を目指す観光客が溢れている。
乗り換えの生野からは1両編成なので車内は満員であった。

竹田城址の風景
標高353.7メートルの山頂に石垣の一部が垣間見える。駅裏登山道 (場所はJR竹田駅裏の法樹寺横からの登山道で距離は約800メートル)を徒歩(約40分)で登る。 いのしし除けのフェンスを開け、途中から急勾配の山道を急ぎ足で頂上を目指す。 姿を現した石垣群のとても雄大。観光客も大勢見受けられ、迫力ある風景を満喫している。

登山道を恐々と下山中。《いのししに会わずに無事に下山できました。》
みんなで下れば怖くない。

円山川の渡し待ち=>

 播但線に再度乗り込み、和田山から玄武洞駅で降りる。駅の前に円山川が流れており、渡し船で3分対岸へと渡る。 山陰海岸ジオパークの代表格「玄武洞」を見学する。ボランティアガイドの長峰さんに此処の見所、説明を聞く。
160年前の火山活動で形成されたもので六角形の形がトコロテンの様になったものである。自然の造形美を堪能した後、バスで城崎温泉へ移動する。
地蔵湯のある風景。
城崎温泉は江戸時代の温泉番付によると西の関脇(最高位は大関)。
(ちなみに西の大関は有馬温泉。)
城崎駅から北へ10分ほど歩いて地蔵湯へと向かう。週末で観光客が多く、浴衣姿が多い。透明で、すこししょっぱい源泉掛け流しの湯にゆったり浸かり、 疲れも吹き飛び幸せな気分。
温泉地もいいものだ。 その後、城崎温泉駅から山陰本線に乗り、日本海側を諸寄へと向かう。

諸寄駅から徒歩3分。ユースホステル諸寄荘に到着。
和風旅館の趣があり、2階の和室(20畳)へ落ち着く。
こたつ、テレビ、暖房器具等揃っている。
夕食は海の幸があふれとても豪華。
カニソムリエのおかあさん厳選の食材である。
おとうさんは元国鉄マン。蒸気機関車の運行に関わっていて大いに盛り上がった。


ユースホステル諸寄荘 夕食後の風景

2日目、諸寄荘から岩井温泉経由で帰途につく
諸寄の浜へ散歩、路地を歩き漁村の雰囲気を味わう。
複雑に入り組んだリアス式海岸等変化に富んだ景観を楽しむ観光船に乗るため、 大岩駅に到着。網代漁港へと徒歩で向かう。
昨日は波が高いため欠航だったが、今日は出航するとのことで、思い切って乗船した。
外洋へ出ると結構波が高く、 手すりにつかまっていないと立っていられない。目に入ってくる風景は最高であった。(右の写真は浦富海岸)
船酔いを体験することなく無事に下船したら、山陰最古の温泉地「岩井温泉」へと向かう。
観光船の後は、源泉100%掛け流しの湯船に乗船。(?) 疲労回復、健康増進、切り傷、やけど、慢性皮膚病等の効能があるとのこと。

鳥取では、閑散とした雰囲気の商店街の居酒屋で海の幸(海鮮丼、お刺身定食)を頂いた。
付近を散策していたら市内のいたるところに温泉が湧いていることに気がついた。訊いてみると鳥取大地震後に沸き出たとのこと。 せっかくなので旅の汗を流したかった電車の出発時間が迫ってきたので断念した。
鳥取駅に戻り因美線で 同線の終着駅・智頭駅に向かう。
智頭町での滞在時間は2時間弱。ここは因幡街道・備前街道が交わる宿場町。
家々には杉玉が飾られ落ち着いた雰囲気を感じた。杉玉といえば酒蔵のイメージなのだが、ここ智頭町の特産である杉を活用した 町おこしの一環らしい。
宿場町をしばらく散策したのち、西河克美監督作品のポスター等の展示されている美術館に展示されている、 山口百恵主演の映画のポスターに懐かしさを覚えた。

因美線に戻ると、下校時間と重なったようで高校生の姿が多く構内、車内ともに混雑していた。
因美線には木造駅舎が多く残っており美作滝尾駅、知和駅、美作河井駅などでは昭和の香りを感じた。
また、「男はつらいよ」の撮影に使われた 「美作滝尾駅」は窓越しに見る駅舎にとても風情を感じた。
やがて終着駅「岡山」に定時に到着し、我ら6人が鈍行列車でゆっくりと旅するローカル線1泊2日の旅は、慌ただしくも終了した。 日常の生活からちょっと離れて旅に出て、各地の文化や生活などに触れ『へぇー』と思う新鮮な発見があり、身も心もリフレッシュできて、楽しいものであった。

【ご愛読を感謝】